プログラム誌

ご挨拶

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第18回日本ヘルニア内視鏡外科手術手技研究集会
当番世話人 吉岡 慎一
八尾市立病院 外科部長

 この度、第18回日本ヘルニア内視鏡外科手術手技研究集会を担当させていただきます栄誉を賜りましたこと、皆様に心から感謝を申し上げます。今回は第21回日本ヘルニア学会学術集会と同時開催となり、「OSAKAN HOT HERNIA WEEK」の初日として開催されます。大阪での開催は日本ヘルニア学会としては大阪では初、また本研究集会におきましては平成25年の開催以来10年ぶりとなります。

 10年ひと昔とはよく言ったものの、その間での腹腔鏡下に行うヘルニア手術については成績も上がり、多くの施設で第一選択術式となるような地位まで普及してきております。これらの業績は技術の革新以上に本会の運営に携わる数々のエキスパートの先生方ならびに参加された先生方の努力の賜物かと思われます。

 しかしながら、内視鏡外科学会技術認定審査において、ヘルニア部門は他部門に比べても満足いくものではなく、まだまだ全体の手技向上を考えなければなりません。また今以上に質の向上を狙うためにも定型化は重要な工程であり、まだまだ議論の余地はあると思われます。さらに今後はロボット支援下手術が広がっていくことが予想され、それに備えて現在の手術工程を熟考することは重要です。

 今回の研究集会ではヘルニア手術の原点を見直すとともに、これからのヘルニア手術の質向上を考えることを目的に、メインテーマを「ヘルニア手術の定型化を熟考する」とし、エキスパートの先生から中堅・若手の先生方に至って、双方向の熱いDiscussionができればと考えております。

 本研究会は腹腔鏡下に行うヘルニア手術に対し、編集をしない形での動画を供覧、議論することを伝統とした会です。普及という点においてはかなり多くの施設でも行われるようになり、今の若手においてはラパヘルしかしたことがないというレベルにまで来ているかと思います。さらなる進歩として、ラパヘルに関する知識と実際の経験を共有し、安全にかつ確実な手術が行えるよう、明日からの臨床に役立つ知識を持ち帰っていただけるような場にできればと期待しています。

 5月の大阪は比較的過ごしやすく、観光だけではなく、特に食には事欠かない街です。勉強し倒れ、ついでに食い倒れ、遊び倒れも含め、綿密な計画の上、来阪ください。コロナの影響なく、集会にてFace to Faceで議論できればと幸いです。指導医の先生はもとより、中堅、若手の先生方の活躍の一端を担えるような会になるようにしたいと存じ上げます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

開催概要

会 期
2023年5月25日(木)
会 長
吉岡 慎一(八尾市立病院外科
会 場
グランキューブ大阪<大阪国際会議場>10階
テーマ
「ヘルニア手術の定型化を熟考する」
事務局
〒581-0069八尾市龍華町1丁目3番1号
八尾市立病院外科
TEL 072-922-0881(代表)
運営事務局
株式会社クレッシー
〒561-0861
豊中市東泉丘4-3-5-1306
TEL:06-6850-8558/FAX:06-6850-8541

プログラム

11:55 開会の辞

12:00~12:50 ランチョンセミナー「ヘルニア内視鏡外科の技術継承~早川理論の集大成! TAPPかTEPか、高位か環状か ~」
(共催:コヴィディエンジャパン株式会社)

司会:中川 基人(平塚市民病院消化器外科)

演者:早川 哲史(名豊病院)

12:55~13:35 セッション1「右外鼠径ヘルニア」

このセッションでは、右外鼠径ヘルニアの手術でのポイントについて、動画を閲覧する。右外鼠径ヘルニアは内視鏡外科学会技術認定においても提出に最も適した症例群での定型化について議論したい。

司会:村上 慶洋(市立旭川病院)・進  誠也(光晴会病院)

演者:太田 勝也(太田病院)・戸田 孝祐(滋賀県立総合病院)

13:35~14:15 セッション2「ロボット支援下手術」

ロボット支援下鼠径ヘルニア手術は一見TAPP法を踏襲したものと思われがちだが、ロボット手術だから見える光景、TAPPでは難しいがロボットヘルニアでは容易であるようなポイントを考察し、今後普及が見込まれるロボット支援下手術の定型化へのヒントについて、検討したい。

司会:和田 英俊(島田市立総合医療センター)・斎藤 健太(名古屋市立大学)

演者:松原 猛人(路加国際病院)・斎藤 卓也(愛知医科大学)

14:15~14:55 セッション3「外鼠径ヘルニア:TEP法の定型化」

TEP法の定型化のポイントとして、APRSをどの位置で突破するのか、また、外鼠径ヘルニアでいかにZONE3の処理を定型化するのかがポイントと思われる。TEPならではの定型化について議論する。

司会:荻野 信夫(済生会富田林病院)・坂本 一喜(なんば坂本クリニック)

演者:長岡  慧(近畿中央病院)・新田 敏勝(城山病院)

15:00~15:25 ティータイムセミナー①「RTAPPの手術手技を考える~腹膜高位切開は選択肢となり得るか?~」
(共催:株式会社メディコン)

司会:江口 英利(大阪大学消化器外科)

演者:谷田  司(東大阪総合医療センター)

15:25~15:50 ティータイムセミナー②「バイセクトを用いた鼠径、腹壁ヘルニア手術」
(共催:株式会社アムコ)

司会:吉岡 慎一(八尾市立病院)

演者:平川 俊基(住友病院)

15:55~16:35 セッション4「TAPP法:左外鼠径ヘルニア通常例」

左外鼠径ヘルニアにおいては、0径ヘルニアと比較して、優位鉗子・非優位鉗子の位置関係の違いを考えると定型化に工夫が必要である。左外鼠径ヘルニアにおける、特に右側と異なるポイントについて、また、定型化の工夫について議論したい。

司会:山本 海介(KENクリニック)・井出 義人(JCHO大阪病院)

演者:畑  知樹(貝塚市民病院)・橋本 安司(紀南病院)

16:35~16:55 セッション5「TAPP法:左外鼠径ヘルニア結腸脱出De-Novo型」

左L3、De-Novo、結腸脱出の手術の手順は悩むことが多い。定型化でクリアできる場面、また、工夫が必要な場面について、動画を閲覧、議論したい。

司会:久下 博之(奈良県立医科大学)・大西  直(西宮市立中央病院)

演者:田中  穣(済生会松坂病院)

16:55 閉会の辞

登壇者へのご案内

●現地開催です。ウェブ登壇はできません。

●会場内では不織布マスクを着用していただきますが、登壇時の着用は任意といたします。

【1】司会の方へ

1)ご担当セッション開始時刻の10分前になりましたら講演会場内スクリーンに向かって右手前方の「次司会席」にご移動、ご着席ください。

2)時間厳守にご協力ください。各演者の持ち時間は20分です。

【2】演者の方へ

1)事前にご提出いただいた手術動画をノーカット、等速で共有し、議論します。提示症例の詳細を紹介するためのスライド1枚をご用意いただいてもかまいません。動画と一緒にご提出ください。

2)セッション開始時刻の10分前になりましたら講演会場内スクリーンに向かって左手前方の「次演者席」にご移動、ご着席ください。

3)司会の指示に従い、時間厳守にご協力ください。各演者の持ち時間は20分です。

4)演台にキーボード・マウス、モニターを用意しております。ご提出いただきましたスライド、動画を格納したフォルダがモニターに映し出されますので、以降は演者各自で操作してください。音声は使用できますが、発表者ツールは使用できません。

発表動画について

発表動画の収録・提出について

収録方法をご参照ください。
発表動画は、指定のDropBoxに5月19日(金)までにアップロードしてください。
詳細は演者あてにメールをお送りしますので、ご確認ください。

参加者へのご案内

参加費5,000円

第21回日本ヘルニア学会学術集会の参加者は無料でご参加いただけます。本研究集会にのみ参加される方はお申し込みください。

本研究集会にのみ参加されるメディカルスタッフは、参加費は無料です。当日、必ず身分証をご持参、ご提示ください。身分証のご提示がない場合、参加費5,000円をお支払いいただきますので、ご注意ください(クレジット支払いのみ)。

※第18回日本ヘルニア内視鏡外科手術手技研究集会の全プログラムに参加されますと、日本内視鏡外科学会技術認定単位1点が加算されます。13:00までに会場内にお入りください。17時の終了時点で参加証明書をお渡しします。

参加のお申し込みはこちら

趣意書を sponsor@osakan-hot-hernia-week.jp ご希望の方は「第18回日本ヘルニア内視鏡外科手術手技研究集会の趣意書」とご明記のうえご連絡ください。

協賛のお申し込みはこちら

お問い合わせ

office@osakan-hot-hernia-week.jp へ「第18回日本ヘルニア内視鏡外科手術手技研究集会」とご明記のうえお問い合わせください。